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免許更新の旅(すりかみキャンプ場)

誕生日を過ぎてしまったので、失効する前に免許の更新に行くことにした。
ほとんどハンドルを握らないまま5年経過し、ゴールド免許での更新なので警察署でOKなのだがここはど田舎だ。人数が溜まってから講習会をやるため、即日交付では無い。
平日にバス(一日に2~3本しか走っていない)を利用すると1日つぶれる。それが2回、時間も交通費もけっこうかかる。
「だったら休日に免許センターで更新すれば?」と旦那。

休日に手続きをするには福島市まで行かなければならない。受付は9:30~10:15までだから、朝のんびりしてると間に合わない。
「それじゃあこれから免許センターの近くでキャンプしよう!」と旦那。
そんなとこに犬OKのキャンプ場なんてあるのか? とりあえずネットで検索。住所と電話番号しかわからないが小さなキャンプ場はいくつか存在するらしい。

旦那が問い合わせの電話をかけてみた。
「キャンプ場に熊が出たから、泊まり客は受け付けてないって…」
くだもの王国の福島は今モモが旬だから、甘い香りに誘われたのだろうか(--;)
気を取り直して別のキャンプ場へ電話。
おおらかと言うか何ともアバウトな感じの親爺さんが対応し「犬も一緒なんですけど」の言葉に「あぁ、いいいい空いてるしそんなの全然かまわない」との返事。

「空いてる」の言葉に、一瞬「暗い・汚い・寂れている」嫌な予感がはしるが設備も環境も全く不明のまま、バタバタとキャンプ道具を車に積み込み出発(笑)
すりかみキャンプ場は摺上川の川沿いにあった。
メインの業務は「釣り堀」らしい。
炭火焼き用の魚に串を刺していた親爺さんに受付をお願いすると、利用者カードのような用紙に名前と住所を記入し1500円(安っ!)払ってお終いだった。利用する上での案内とか注意は一言もない。好きな場所を好きに使っていいらしい。
車でキャンプサイトに移動すると1家族だけど先客がいたのでちょっと安心。
免許更新の旅(すりかみキャンプ場)_a0009750_14335470.jpg

目の前は川で、木立に囲まれたフリーサイトだ。設備はトイレ(利用者が少ないためか簡易トイレだが清潔)、洗い場ぐらい。電源サイトなど存在しない。夜はトイレの小さな灯り以外何もなく見事に真っ暗になった。しかも管理人は不在だ。釣り堀の親爺さんは陽が落ちる前に「じゃぁ、おやすみ~」と陽気に帰ってしまった(^^;

到着後テントやタープの設営を終え、アルコールを口にする前に温泉に行くことにした。近くの「もにわの湯」へ向かう道で、車の前を横切る者がある。
日本猿だよ…。
熊よりはいいけどね(-_-;)
もにわの湯は250円というとってもリーズナブルな温泉ですが建物もきれいで、隣に食事ができる直売所もあったりします。
2人と1匹、1泊2日温泉付き素泊まりで合計2000円、なんて低価格なんだ(笑)

キャンプ場に戻り旦那は火をおこす。私はレノンを連れてお散歩とお隣さんへご挨拶。先客は子供連れの気さくな家族でキャンプはこれが初めてとのことだった。とても初心者向きとは言い難いキャンプ場なのだが、比べるものが無いからかこの環境を当たり前のように受け入れていた。(子供は「テントにアブが入ってる~!」とか騒いでたけど・笑)

夜、川のせせらぎを聴きながらのんびり食事…のはずが、どこかで犬が野犬のような遠吠えを続け、それに呼応するように別な犬が吠えている。おまけにときおり空砲がドン!となり響く。へたれのレノちんはときおり小さく「ウゥ…」とつぶやく。
翌日の撤収作業を考え、早めに寝ることにした。
テントで横になっていると「グゲェェェ~! ギョエェェ~!」得体の知れない生き物の声がする。鳥なのだろうか? 何だか眠れない。
免許更新の旅(すりかみキャンプ場)_a0009750_1435231.jpg

翌朝、散歩をしていたら釣り堀の魚の供養碑に遭遇しレノちんびびる。
鯉が怖いレノンは、作り物の鯉もダメなようだ。背中の毛を立てて吠えながら向かっていくけど腰が引けまくり(笑)

朝食をとっていたら、突然頭上でコココココココココン!と音がした。離れた場所でもコココココココココン!
キツツキがいるんだねぇなんて話していたら、今度は川の向こう側に猿がおりてきた(^^;
免許更新の旅(すりかみキャンプ場)_a0009750_14363143.jpg

猿がいる! と思って見ていたら次々と山からおりてくる。空砲や犬の吠え声は猿に対するものだったようだ。旦那は猿に向かって、木の枝を拾ってライフルのように構えて見せたが、猿は無反応で脇腹をボリボリかいている。
川の上を渡してある電線を伝ってこちら側にやってこようとする猿もいる。
これは我が家の警備隊長の出番か?

川向こうの猿に気をとられていたら、旦那が「そこにいる」とすぐ横を指さした。敵は既にこちら側に回り込んでいたのだ…。
む~、川向こうの猿は囮だったのか。
レノちんは何の警報も発していなかったのに…やっぱりへっぽこ警備隊長だわ(--;)

でも、猿たちは私たちの食料を狙っていたわけではなく木の実を拾いにきたらしい。何かを拾って食べると、去っていった。どうやらお食事場所にテントを張っていたらしい。
凶悪な猿ではないけれど、独りでここに泊まるのはちょっと嫌かも。へっぽこでもレノちんが一緒にいて良かったと思う。

コーヒーを飲みながら野生の生き物を観察し、免許の更新に行くため撤収作業にとりかかる。荷物をまとめ車に積み出発すると、また車の前を横切るものがある。
テテテテテテテテテテッ
今度は、ちっちゃなリスです。
何が飛び出してくるか油断できません(^^;

こうして失効せずに無事免許の更新ができたわけですが・・・
今回のキャンプは「ワオォォォ~ン」「ワンワン」「ギョエェェ~」に空砲ドカンドカン、猿が「キィ~」でキツツキ「コココン」だったわけで、
当然睡眠不足なわけで、
歳を取ったお肌は体調に正直なわけで、
目のしたにクマなんかできちゃうわけで、
おまけにスッピンなわけで(キャンプじゃなくてもすっぴんだけど)、

   この不細工な免許5年も使うのかよ・・・・・。

by berry_n | 2006-08-28 14:36 | レノン
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愛犬レノンと日々の出来事


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