「褒める」だけでは

私はいままで接したどの犬よりもレノンを褒めて育てている。ただそこにいるだけで、もう可愛くてたまらない。
もちろんレノちんも私が大好きなはずだ。ちょっとでも私が動くと、寝ていても起きてついてくる。1日中ベタベタくっついていて分離不安な犬に育ててしまった。

そんなレノちんだが、どんなにタイミングよく「そう! それだよ。グ~~ッド!」と褒めてみても打てば響くような反応が返ってくることはあまりない。
ドッグランでは私よりも、おやつを持ってる初対面の人に向かって一直線で、座ったり伏せたりしている、私が呼んでもしらんぷりかいっ!(--;)

私はおやつ以下の対象でしか無いのか? 脱力感に落ち込みそうになったのだが「ザ・カルチャークラッシュ」を読んで、犬とはそういう生き物なのだようやく受け入れられるようになった。犬の行動を強化するのは愛情とか絆とは一切別のものなのだ。

犬はやりたいことしかやらない。
行動を強化するには動機付けが必要なのだ。
行動を引き出すためのご褒美は犬によって違うし、そのときどきの状況によって求めている物は変化する。日常的に褒め言葉を浴びせられているレノちんにとって「言葉による褒め」だけでは動機付けには不十分な役割しか果たさないということだったのだろう。以前の私は食べ物を使うことに抵抗があり、何とか言葉だけで伝えようと、文化の違う犬を相手に空回りしていたのだ。

何かを教えるときに最初は褒めて頻繁にご褒美を出していた。が、ちょっと出来たところでもう指示を理解したと思い込みご褒美を無くすのがあまりにも早すぎたのだろう。
パチンコに例えるなら、レノちんにとって褒め言葉はリーチがかかったような状態で、大当たり(ご褒美)がでるかもしれないという合図なのだ。だが、頻繁にリーチがかかるのにハズレばかり。なのであるときレノちんは、ドッグラン遊んでいるとき当たりの出そうな台(美味しそうなおやつを持った人)を発見しそれで遊んでみることにした。そしたらいとも簡単に大当たりが出るじゃないですかっ! こうしていろんな人におやつをもらう度にその行動はどんどん強化されていったのでした(^_^;

頭と気持ちを整理して、レノちんにとっての動機付けになるのは何かを考えてみた。
規定量のご飯を食べた直後でも底なしに欲しがる食い意地大王なので、食べ物はかなり有力。引っ張りっこでぶら下げてブンブン振り回すのも激しく燃える。散歩。ボール。フリスビー。よその犬と遊ぶ。
ようするに一緒に行動してレノちんの気を散らす物は、全てご褒美として使えるということなのだろう。

それがわかれば、あとはそれをうまくコントロールしながら与えれば良い。
全てのご褒美は飼い主の指示に従うことで手に入るという理解を犬に作るのである。

ということで早速実践。
『ザ・カルチャークラッシュ』の「小学生レベルの呼び戻し」をレノちんに試す。おやつを持った誘惑者の役はレノンが大好きなジョン家の夫婦に協力してもらった。1回目の数分のセッションで、かなり呼び戻しに反応するようになりました(^-^)
その応用で、レノちんがジョンの元に行こうと引っ張るときもリードは絶対引き戻さず立ち止まって呼ぶ。戻って脚側についたらジョンというご褒美の元に向かうのを許可する。
散歩の途中でも簡単に出来るので、場所や相手などの条件を変えながら繰り返し呼び戻しやアイコンタクトの強化をはかる。
そんなことを数日繰り返したら、いままで吠えずにすれ違うのが困難だった天敵のような犬の横をアイコンタクトしたまま吠えることなく通過出来るようになりました♪

誘惑に向かって突進する犬に対し嫌悪刺激を使ったり「来いっ!!」と大声で叫んだりしなくても、ご褒美をうまく使いながら、コツコツと積み上げていくほうがずっと楽に理解していくのだなと実感したのでした。

a0009750_1428722.jpg

上の写真は旦那と歩くレノちん。
旦那は猫派な人だったので犬の扱にはなれていません。褒めるタイミングもずれてるし余計な動きが多いので、私と同じ言葉を使ってレノンに指示を出しても「?」という反応でうまく伝わらず、やればやるほどレノンは混乱していました。
1週間ほど前、休日にレノンと遊びに行ったとき旦那にクリッカーを渡してちょっと歩いてもらいました。間をあけて今回は2回目の練習ですが、いい感じで歩いてます。普通に言葉で褒めるよりクリックする方が、見上げた瞬間をとらえることができ「今のが正解!」の合図として明確に伝えることができます。大当たりの音を聞いたレノちんは「そうかっ! こうでしょ?」と旦那の顔を見る見る(笑)

実は、クリッカーは買ったときに簡単なトリックを教えるのに使っただけで、その後はず~~~っとしまったままだったのです(クリッカーだけでトレーニングするには使いこなす頭脳と判断力と忍耐力が必要なのですぐ挫折した)
今回久しぶりに使ってみてレノちんには向いてるのかもという思いを強くし、使いこなせるように頑張ってみようかなと思ったのでした。
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by berry_n | 2006-04-24 14:28 | レノン | Trackback | Comments(11)
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Commented by ヒペリカム at 2006-04-24 15:04 x
ふーみゅ。。。。お勉強になります。
やっと、「ザ・カルチャー・クラッシュ」購入しましたよ。
在庫切れのようで届くまでに数日かかりそうですが、楽しみです。
昨日も競技会だったんですが、家での練習ではおもちゃもある程度くらい付いてきますが、場所が変わるともう、その場所自体に興味津々。。。くくん大魔王の憑依です。
競技自体も、ふらふらとして・・・今日は一日、どうしたらもっと「興味」や「集中」を引き出せるのか考えてました。
答えはまだまだ闇の中ですが、色々と試してみたいと思います。
Commented by サビ at 2006-04-24 15:08 x
そういえば、私が通ったトレーナーさんもパチンコに例えて教えてくださいました。なぜ、人はパチンコに行くのか、とかおだちんを貰うお使いとそうでないお使いはやる気の違いがあるとか。それでクリッカーも最初は人間同士でやりました。犬役の人には何をすれば良いかは知らされてなくて、いろいろやってみるわけです。犬役の人は相手のクリッカーの合図だけで目標(椅子に座るとか、木の横に立つとか)にちかずいていくんですが、(目標のことから遠ざかるとクリッカーはならない)これをやると犬の気持ちもわかるし、クリッカーを鳴らすタイミングもわかってきますね。最初はクリッカーはドエリャーたくさん鳴らすってことですよね。
旦那様とやってみると面白いかも〜
でも犬役はちょっと恥ずかしいっすよ。しゃがんでみたり、右に動いたり左に動いたり(笑)
最初はクリッカーを鳴らしたら必ずご褒美をあげてといわれました。先生がお弁当箱ぐらいのタッパーに「これ一杯分はトリーツがいりますよ」って言ったので、息が止まりそうになりましたが、「あっサンゴ君はもっと少しですよ。大きさによってですから」って。先生の犬も他の方の犬もレトリバーだったのでした(汗)
Commented by サビ at 2006-04-24 15:25 x
それと、トレーナーさんの凄く優秀なインストラクター犬の天敵は「公園のおばちゃん」とおっしゃってました。おばちゃんは美味しいトリーツを見せて呼ぶから、いくら先生の犬でも、そっちに行っちゃうから(笑)だそうです。で、他のワンちゃんにご褒美をあげるのは気をつけてと言われました(笑)その時サンゴ君はトリーツを食べるので良いですね、まったくおやつに興味が無い子はクリッカーは結構大変だ、とも(汗)シッパにはクリッカーはあってますよね
連投ごめんなさい〜
Commented by ayawe at 2006-04-24 22:47
動機付け… そう!それが今の私の悩みです。

柚は8ヶ月くらいまでは食べ物命!だったんですが、その後は食べ物より外の刺激の方に興味がいっちゃって。
いろんなトリーツためしてみたり、おもちゃを使ってみたり、私自身がいろんな音だしてみたりするんだけど、なかなかうまくいきません。

うちもヒペリカムさんちと同じく、家の中だと注目してくれるんだけどなぁ。
Commented by berry_n at 2006-04-25 11:04
>ヒペリカムさん
 在庫切れって、まさかここでおすすめしたせいで在庫が一気に売り切れたとか?(^^;
場所が変わるとクンクンはシッパのお約束ですからねぇ…。
やっぱり石垣を積むように、基本的な事を条件を変えながら一つ一つコツコツ教えていくしかないかも。
いつもと違う環境だと犬だけじゃなく、人も犬に集中するのは難しくなりますよね。私はとても緊張しやすい性格なので、人が見てるとうまく体が動かないし声もあまり出なくなります。練習を重ねて自信がついてくれば、リラックスして犬に対しずっと集中して動けるようになり、自分のペースに引き込むことが出来るようになっていくと思いますよ。
Commented by berry_n at 2006-04-25 11:05
>サビさん
 理論的なことを分かりやすく教えてくれるトレーナーさんだったのですね(^-^)
クリッカーの使い方の練習、サビ犬はきっといろいろ動いて試す優秀な犬ぶりを発揮したことでしょう。旦那と練習するのはきっとどちらの立場でも忍耐がいりそうだわ(笑)
初級レベルの犬の集中力は6秒ぐらいだから、それぐらいの間隔で行動をどんどん評価していかないと集中が切れてフラフラ他の物に興味を移してしまうということなのですが、即座に細かく判断を下していくのって難しいですよね。
レノちんは食欲の塊なのでクリッカーを鳴らすためにチャレンジしまくってくれるのですが、食欲が強すぎて頭が煮え思考がストップしてるような行動になってしまうこともあります(^_^;
Commented by berry_n at 2006-04-25 11:11
>ayaweさん
家の中では大丈夫ならば、まずそこから始めてみては? リードをつけておき、届きそうで届かない位置にチーズなどの誘惑物を放ってみます。必ず追いかけて食べようとすると思いますが、繋いであるので取れません。こっちを振り向いたら笑顔で呼び戻し。呼び戻しに応じたらご褒美のチーズを取りに行くことを許可します。部屋の中、廊下、玄関、庭先と場所や誘惑の対象を変え繰り返し「指示に従うとご褒美が手に入る」という理解つくるのです。
散歩もご褒美として使えます。玄関のドアの前で「座れ」という指示に従えばドアが開き散歩というご褒美が得られます。ゆっくりドアを開けながら、少しでも立ち上がろうとしたらNRM(その行為はご褒美が無くなるよという合図)を発しドアを閉めます。散歩の支度を始めただけで嬉しくてバタバタするレノちんの場合は伏せを命じ、無視して立ち上がったら散歩の支度を中断するという事をやりました。数回繰り返すと、お散歩バッグの方に向かいながら「待って」と言い軽く手で合図するだけで伏せて待てるようになりました
ご褒美をしっかりコントロールしていくことで、指示に耳を傾けハンドラーに注目していくようになっていくと思います。
Commented by Tanuko at 2006-04-25 11:42 x
 たちまち上達に導くとは、さすが、星さんの腕ですね。普通は、「みるみるうちに」とはいかないのでは? あ、私がへっぽこなだけかも(^_^;)

 パチンコの喩えは、わかりやすいですね。さつきも、ドッグランでもしつけ教室でも、一度でもおやつをもらったことのある人の後をくっついて離れません。呼んでも無視。あまりにみっともないと思っていましたが、犬にとっては普通のことなのですね。まもなく3才を迎えるようになってそろそろご褒美におやつを使うのをやめたいのですが、なかなか無理そうです。
 クリッカーは、今でも使っています。新しいことを覚えさせるには、便利な道具だと感じています。一旦定着したら、使わなくても大丈夫ですけどね。

>ヒペリカムさ〜〜ん、
 クンクン大魔王は、うちもですぅ。(号泣)
Commented by berry_n at 2006-04-25 21:08
>Tanukoさん
「ご褒美は自分で勝手にゲットしに行く!」という行動パターンが定着する前に、しつけ教室のお友達に誘惑者になってもらって、さつきちゃんにも小学校レベルの呼び戻しからぜひ試してみてくださいませ。勝手に行動しておやつをせしめた回数の分だけ時間がかかるかもしれませんが、繰り返していくと確実に呼び戻しへの反応が良くなっていくと思います。誘惑者のおやつに集中してる犬が、ハンドラーの指示にしたがうと誘惑者の持つおやつが手に入るということを理解していく過程が見てても面白いですよ(^^)
小学校レベルだと、ドッグランでよその人からおやつをもらうとまた振り出しに戻っちゃうので、行動に目を光らせ絶対阻止です。走り出したら追いかけて捕まえるのは無理なので「アレルギーなのであげないで~!」と叫びましょう(笑)
いかなる誘惑も退け応じる「大学レベルの呼び戻し」を目指して一緒に頑張りましょうね~。
Commented by さなだ at 2006-04-28 20:01 x
はじめまして。福岡在住のシッパ飼いさなだです。ウチには5歳のシッパ、ウェンディがいます。(レノン君のお姉ちゃんワンコじゃないかしらん。表情などよく似てます!)  カルチャークラッシュは発売されてすぐ読んで、いまや私のバイブルになってますが実生活に置き換えるのがうまくいかず頭をかかえる日々でございます(笑)   
クリッカーかぁ~。使ったのは最初だけだったなぁ・・。みなさんのご意見を見て、いろいろ考えるいいきっかけになりました。もう4年もアジリティをやってますがテンションをコントロールできず、集中力がない!ノリノリで走る時があるかと思えば、ドナドナアジリティだったりして・・・。
競技ばかり考えずに日常生活のなかで集中力をつけていったほうがいいのかも知れませんね
ありがとうございました。 また遊びにきま~す! 
Commented by berry_n at 2006-04-28 22:44
>さなださん
 初めまして(^-^)
ウェンディちゃんは以前から愛犬ジャナールなどで名前を見かけており「おぉ~優秀なシッパがいる~、こんなチョロチョロシャカシャカした犬をうまくコントロールできるってすごいなぁ」と尊敬してたんですよ。レノンと似てるというということで、シッパ生息分布図でお誕生日を確認してきました。クアトロちゃんと同胎ということは、レノンはウェンディちゃんの叔父さん(お母さんの弟)にあたるようです(^^)
ザ・カルチャークラッシュ、いままで読んだ犬関係の本の中で一番役に立ってます。もっと早く知ってたらと悔やまれます~。
レノちん、いますぐ取りかかるべき問題点てんこ盛り。でも、ついつい関係ないトリックに挑戦して楽しんでるダメダメ飼い主でございます(^_^;
レノンが集中出来ないときって、私の目的意識がぼやけててレノンの反応に集中出来てないときなんですよねぇ…。犬よりまず自分だなって思うこの頃です。
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愛犬レノンと日々の出来事


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