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好きだったものは…

フェルト作品作りの参考にするため、動物の本を探しに図書館へ行った。去年できたのだが、なにせ田舎の小さな図書館なので本が少ない。棚もスカスカで向こうが見える(^_^;
思うような本が探せず帰えりかけ、子供の本のコーナーでふと足が止まりました。やわらかい色合いの絵本に「あぁ、こういう世界を表現できたらいいなぁ…」と。
好きだったものは…_a0009750_12415669.jpg

新美南吉の「てぶくろを買いに」です。
大好きな黒井健の絵のイメージで作った子狐なんですが雰囲気出たかな?

小さい頃の私は、電車に乗ってよく図書館へ通っていた。2年生のときに「冒険者たち」を読んでボロボロ泣いた。同じ作者の「グリックの冒険」も好きだった、ラストの仲間たちがワーッと駆け寄ってくるとこでやはり泣く。ネズミやリスが好きなのはそこからきているのかもしれない。ドリトル先生のシリーズも好きだったなぁ。偉人伝や歴史には見向きもせず、動物の出てくるお話ばかりを片っ端から読みあさっていたっけ(笑)

子供の頃はお話の世界にどっぷり気持ちが入り込めたのに、今同じ本を手に取ってみても同じ感動は味わえない。余計なフィルターがかかっているような感じでちょっと距離があるのだ。大人になるということはちょっと寂しい。
小さい頃はいろんな物が宝物に見えた。道で拾った小石、神社で集めたドングリ(後で引き出しの中で虫が出てきてキャーな状態に…)、廃材置き場で見つけたタイル、縁日のガラス細工。
フェルトで小さな生き物たちを作っていたら、自分が何を好きだったのかを少しずつ思い出した。

記憶の引き出しを少し開けてのぞき込んだら、芋蔓式にずるずるといろんな思い出がよみがえってきた。そうそう、そうだよっ、洋裁をする母の脇で低学年の私はフェルト(シートになってる奴ね)でせっせと何か作っていたんだよ(変わってないじゃん、私…)
あっ、もっと恥ずかしいことを思い出してきたぞ。そのフェルトの縁をグルグルかがって作ったヘンテコで不細工なマスコット(たぶんネズミだったと思う)をクラスメイトの男の子にあげたんだっけ。もらった子も迷惑だったことであろうな。手作りの人形なんて、捨てたら祟られそうだし(-_-;)

どうやら生き物が好きで、ちまちまと小さい物を作るのが好きなのは小さい頃に形成された性質をそのまま引きずっていたらしい(笑)

by berry_n | 2005-03-30 12:42 | ハンドメイドフェルト
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愛犬レノンと日々の出来事


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